トップページ    トラブルガイド    成形品割れ

成形品割れ

 ABS樹脂成形品の割れは、破壊(割れ)面の目視観察にて、主に「延性破壊」「脆性破壊」「疲労破壊」の3種類に分類できます。 破壊の現象は、原因究明と対策に重要な情報となります。



延性破壊

写真:延性破壊 写真:延性破壊 破壊面

特徴
  • 破壊面が白化している
  • 延性破壊面は起伏(凹凸)に富み、毛羽立った破壊形態。
原因

延性破壊は使用材料の強度より大きな力、すなわち単なる過大外力のみが作用した場合に発生。

対策
  • 過大外力の排除

先頭に戻る


脆性破壊

写真:脆性破壊 写真:脆性破壊 破壊面

特徴
  • 破壊面が白化していない。
  • 脆性破壊の代表はケミカルストレスクラック(環境応力き裂)で、その破面は起伏(凹凸)がなく、滑らかな状態。顕著な場合、破面が鏡面。
原因  脆性破壊では、使用材料の強度より小さい力(応力)と必ず何等かの要因(薬品、温度、塗装、めっき、外力のかかり方など)との相乗作用にて起こります。
対策
  • 薬品、材料の変更
ケミカルストレスクラック 詳細はこちら
 

先頭に戻る


疲労破壊

写真:疲労破壊 写真:疲労破壊 破壊面

 
 
 
疲労破壊 詳細はこちら
特徴 破壊面に、特有のシェルマーク(貝殻模様)がみえる。
原因 外力と繰り返し的な荷重のかかり方
対策 高疲労性材料の使用

先頭に戻る


その他破壊

塗装品の破壊

原因

外力と塗膜の低物性(衝撃、伸び)

対策

外力排除


めっき品の破壊

 
めっき品割れ 詳細はこちら
原因 外力とめっき膜の低物性 (衝撃、伸び)
対策 外力排除

物性低下(劣化)の破壊

原因(1)

異種材料の混入

対策

混入要因の排除

原因(2)

耐候(光)劣化

対策

混入要因の排除

原因(3)

熱劣化

対策

耐熱性材料の使用

原因(4)

シリンダー中の熱劣化や分解

対策

適正な成形条件


低衝撃材料使用の破壊

原因 外力と成形品の低強度
対策 高衝撃性材料の使用

低温下の破壊

原因 外力と成形品の強度低下
対策 高衝撃性材料の使用

クリープ破壊

原因 長期間にわたり荷重がかかる。
対策
  • 初期変形(荷重)を小さくする
  • 断面係数を大きくする
  • 応力を小さくする

先頭に戻る


!

当社は、当社材料のご使用や、または、当社が提案した、いかなる情報のご利用による御社製品の品質や安全性を保証するものではありません。
御社ご自身により、御社製品への適合性を判断してください。法規制や工業所有権等にも充分にご注意ください。


成形品割れ
成形不良
耐候劣化
塗装不良