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社長就任挨拶

2009年6月22日


   

 この度、渡邊前社長の後を引き継ぎまして当社の代表取締役社長に就任いたしました出口隆一です。

 皆さんもご存知のように百年に一度という未曾有の厳しい経済環境の中での重責であり、身の引き締まる思いであります。
全力を尽くして元気な業績のよい会社にしたいと取り組んで参りますので宜しくお願いいたします。

 私は1976年に技術者として宇部興産株式会社に入社して33年間の社会人生活を送って参りました。 その内の3分の2は、ナイロン樹脂を中心とするポリマーの材料開発、市場開発や技術開発の仕事に取り組んできました。

 今回社長に就任いたしまして、今までの経験や知識が活用できるとは考えますが、市場も樹脂の性質も技術内容も大きく異なるため皆さんに 教えていただくことも多いと思います。 重ねて宜しくお願い申し上げます。

 会社概況を申し上げますと、なんとか前年度は渡邊元社長以下皆さんの努力により黒字で決算することができましたが、 今年度のUMG ABSのスタートは先に述べたように大変な経済環境の中で非常に厳しいものとなりました。
 世界的な消費の落ち込みから生産・販売量が08年度前半のレベルまではなかなか戻りそうにありませんし、加えて、 原料価格も高騰の後大幅な下落をし、最近は少し落ち着いてきたようにも感じますが、再び上昇の後、はっきりしない状況が続き、景気の動向はだまだ不安定で、お客様からは価格低減の要求も強くあるといった厳しい状況です。

 それでは、このような時期に我々は一体何を考えて何をなすべきなのでしょうか。

 私は、製造を生業(なりわい)とする事業の基本的原則は、「安くて、良いものを、多くの人に」供給する事だと考えています。 これをベースに考えますと、現在の状況での問題点は「なかなか安い価格で供給できない事」、「多くの数量を供給出来ていない事」 です。 裏返して言うと、今我々が取り組まなくてはならない事は、「効率的に最も安いコストで生産すること」と、「差別化製品をいかに多く売るかということ」になると考えます。

 まず、第一に取り組むべきことである「効率的に最も安いコストで生産する」ためには、今進めている「収益構造改善計画」 をいかに円滑にスピードアップして進めるかということと、C21活動(社内改善活動) などの現場における地道な現場力を活用した改善の 積み重ねの努力を続けるということです。
 つまり、ひとつにはトップが絡んだ製造や調達の仕組み換えや設備化によるコストダウンが大切であり、これを強力に推進して行きますが、私はこれに加えて特にC21活動などの現場での一人ひとりの努力が非常に大切だと考えています。
 「企業は人なり」という言葉があります。 一人ひとりが、自分の仕事を愛し、自分の製品を愛し、高い志を持って、日々の努力を積み重ねてこそ、世界的に競争力のある生産現場が生まれると考えています。

 もうひとつの課題は、「差別化製品をいかに多く売るか」ということです。
 言葉でいうと簡単ですが、競合他社も努力している中、なかなか難しい課題ではあります。 もちろん、景気の回復による自然増 での販売量増は当然期待できますが、今供給しているアイテムだけで、我々の目的とする生産、販売数量までは、到底戻りそうにありません。 新しい材料や技術の開発とこれを市場開発する営業の力が合わさっての拡販がなされてこそ達成されるのです。
それでは、どのような新しい材料や技術がどのような市場から求められているのでしょうか?

 今我々と同様苦しい状況に喘いでいる、自動車や電機・電子分野の人々はこう考えています。 何時の日とは言えないけれど、 必ずいずれの日にか景気は回復するであろう。 しかし、回復した後の世の中は、昨年以前の世の中とはかなり変わった、いわゆる「パラダイムシフト」した、世の中の価値観の異なる世界になっているだろうと考えています。

 確かに、既に自動車や電器・電子の世界では、「ゴージャスから質実に」とか、「脱石油燃料・材料」などというキーワードが出だしています。
例えば、自動車エンジンのひとつをとっても、静かで性能もいいV6エンジンから、静音性や性能は劣るものの安くて燃費の良い 直噴4気筒のエンジンへの乗せ換えも始まっていますし、さらにはエンジンのハイブリッド化だけでなく燃料の変化を見越した電気や燃料電池自動車の方向に向かっています。
 我々は先手を打った材料の開発を行うなど、このような変化の中でどんな材料を開発し、世の中に供給していかなければならないかを考えていかなければなりません。

 経済環境は非常に厳しく、すべての人がすべての仕事に真剣に取り組まないとこの難局は打破できません。 経営者だけでなく、 社員の一人一人が一丸となって、乗り越えて行きたいと考えています。
 そして、私としては従業員ひとりひとりに分かりやすい、はっきりした方針を打ち出し、また、ベストを出せるような職場、 つまり安全で快適な環境の職場を作り出し、すべてのステークホルダーに満足いただけるような会社にしていきたいと考えます。

 皆様とともに歩むUMG ABS株式会社の社業を発展させるため新経営陣・全社員一丸となって精一杯の努力を 致してまいる所存ですので、今後ともご叱正・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。


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